通信制高校のメリット・デメリットについて

通信制高校 メリット デメリット 通信制高校 基礎知識

通信制高校は、単位制の採用や登校のスタイルなど、全日制高校や定時制高校とは全く違った特徴をもっています。

一般的に全日制高校に進学する人が多いことから、通信制高校にはどういったメリットやデメリットがあるのか知らない人も多いのではないでしょうか。

そこでこのページでは、通信制高校にはどんなメリットやデメリットがあるのかについて紹介していきます。

通信制高校のメリット

通信制高校 メリット

はじめに、通信制高校に通うメリットから見ていきましょう。

学費が安い

通信制高校の大きなメリットは、学費が安いことです。公立の通信制高校であれば、3年間で10万円程度の費用で収まってしまうことことが多いです。

私立の通信制高校でも、年間20万円~高くても100万円程度なので、私立の全日制高校に比べると安いことがわかります。

なお、私立の場合は、学習できる内容やカウンセラーが常駐しているかによって費用は変わってきますので確認するようにしましょう。

働きながら通うことができる

通信制高校は学費が安いだけでなく、時間の融通が利きやすいため、アルバイトやパートをはじめ、会社で正社員として働きながら通うことも可能です。

そのため、金銭的な問題で高校に進めなかった人でも、通信制高校なら高校卒業を目指すことができます。

自分のリズムで勉強ができる

毎日決まった時間に学校に登校する全日制高校とは違い、通信制高校は自分の時間を多く作ることができるのが大きな特徴といえます。

通信制高校のスクーリングは、月に2回~10回の学校が多く、その他の時間はレポート提出のための学習になります。

スクーリングや学習以外の時間は、自由な時間となるため、アルバイトや趣味に没頭してもいいですし、仕事をしていて毎日学校に通うのが難しい人でも高校卒業資格を取得することができるのです。

また、病気などによって学校に通うのが難しい人や、月に数回あるスクーリング自体が難しいという人でも、基本は自宅学習で、年に数回ある集中スクーリングに参加することで単位を取得することができる学校もあります。

いろいろな人に対応する環境が整っている

通信制高校には、いじめや不登校を経験した人も在籍しています。

また、高校を卒業することができずに諦めてしまった人や、持病や障がい等が理由で毎日学校に通うのが難しかった人なども通っています。

そのため、生徒や保護者の相談にのることができるカウンセラーが常駐されていたり、レポートの提出はネットを使ってできたりと、全日制高校や定時制高校と比べて柔軟に学習へ取り組める仕組みが整っています。

さらに、資格取得や体験授業に積極的な学校もあるため、卒業後に働きたいと考えている人や将来に対してイメージができていない人に対しても万全なサポートができるようになっています。

このようなサポート体制は、どちらかというと公立よりは私立の方が整っているので、学習のしやすさや希望なども考慮して学校を選ぶようにしましょう。

通信制高校のデメリット

通信制高校 デメリット

では、次に通信制高校に通うデメリットを見ていきましょう。

自学自習が必要とされる

全日制高校の場合、毎日学校に通いながら一日のカリキュラムにそって勉強を行いますが、通信制高校は基本的には自学自習が求められます。

レポート作成は自分で教科書を参考にしながら作成しなくてはいけませんし、誰かが勉強を教えてくれたり、明確な勉強時間があったりもしません。

自分で勉強する時間を作って、進めていく必要があるのです。

通信制高校に何年も通っている人や登校しなくなる人もいるのは、この自学自習というのが、ひとつの要因でもあります。仮に卒業後に、就職や大学進学などの目標があるならば、自学自習も積極的に行えるかもしれません。

しかし、どうしても自分だけで学習するのが難しいという人は、サポート校などの機関を利用して、継続的に学習が行える環境を整えることが重要になります。

人と過ごす時間が少なくなる

通信制高校は基本的に登校数も少なく、クラスわけもはっきりとしていないため、全日制や定時制高校よりもクラスメイトや先生と過ごす時間は少なくなります。

そのため、学校で会った友達同士でどこかに遊びに行くといったこともなかなかできません。

学習内容がやさしすぎる

通信制高校は、不登校などで学力が不足している人でも学習できる環境を整えているため、学習内容は、全日制高校と比較するとやさしい傾向にあります。

そのため、大学進学を目指している人からしたら学習内容に物足りなさを感じてしまう可能性があります。大学進学を目標にしている場合は、進学コースを用意している通信制高校を検討してみるとよいでしょう。

まとめ

通信制高校は、費用を抑えつつ働きながら通うこともできますので、金銭的な理由で進学を諦めていた人でも高校を卒業することも可能です。

また、不登校やいじめを経験して全日制高校を中退してしまった人でも、同じ悩みを抱えている人や先生と一緒に卒業を目指す環境が整っているのが特徴でもあります。

いくつかデメリットもありますが、自学自習が不安であればサポート校を利用することもできますし、学校で会った友人との交流を大事にしたい場合は、通学回数の多いコースを選ぶなど対処する方法もあります。

通信制高校を選ぶ際ですが、メリットやデメリットをしっかりと把握した上で、しっかりと検討し納得した上で答えを出すようにしてください。

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